ガンマナイフセンター
- ガンマナイフ治療とは(メリット)
- ガンマナイフ最新機器
「Icon」の特徴 - ガンマナイフ治療の流れ
- めざましい治療効果・
回復力 - スタッフ紹介
- ガンマナイフ外来
診療担当 - ガンマナイフ治療を
ご希望の方へ(ガンマナイフに関する問い合わせ)
ごあいさつ
大隈病院ガンマナイフセンターでは、2022年にガンマナイフIcon(アイコン)を導入し、以前からの頭蓋フレーム固定に加え、フェイスマスク固定での治療も選択可能となりました。実際にほとんどの症例はフェイスマスク固定で、より低侵襲の(ていしんしゅう、負荷のない)治療を行っています。マスク固定では全身麻酔はもちろん局所麻酔も必要なく治療が行えます。大隈病院のガンマナイフ治療が、名古屋を中心とした東海地方、さらに遠方の患者さんの苦痛軽減に貢献できればと、スタッフ一同、日々の診療を行っています。
転移性脳腫瘍(脳転移)を始めとする悪性脳腫瘍だけでなく、当院が以前から得意としている聴神経腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍などの良性腫瘍、その他、脳動静脈奇形、三叉神経痛などの治療も、これまで以上に取り組んでいきたいと思っています。
特に丹念に治療に当たっていきたいものについて。
脳転移を確実に副作用なく治療する。
転移性脳腫瘍の原因の半分以上は肺癌です。肺癌を始め、原発の癌の治療が進歩し生命予後が改善しています。したがって、以前にも増して脳転移をきちんと治療することが大切になっています。我々は、「脳転移では絶対に死なせない」との思いで、丁寧で優しい治療をモットーとして、副作用、後遺症の少ないガンマナイフ治療を提供したいと思っています。最近、さまざまな放射線治療機器が進歩、開発され使用されていますが、やはり、ガンマナイフ治療では腫瘍に高線量を照射しても周囲に当たってしまう放射線量が優れて少なく(切れ味がよい)、副作用が少なく脳転移を確実に治療できます。
髄膜腫(悪性も含めて)が再発した場合も腫瘍の進展を防ぐ
髄膜腫は良性ですが、年単位で腫瘍の端から執拗に再発してくることもあります。腫瘍が大きくならないうちに速やかに対処、追加照射すれば、再度の開頭手術が必要となりません。
神経膠腫(膠芽腫、悪生星細胞腫など)が再発した場合も腫瘍の進展を防ぐ
悪性神経膠腫はいろいろな初期治療(手術、通常の放射線治療、化学療法、その他の治療)を行った後でも執拗に再発してくることも多いです。ガンマナイフでピンポイントの放射線治療を工夫して行います。
脳動静脈奇形の治療計画を専門的に
脳動静脈奇形のガンマナイフ治療は放射線を当て過ぎず、少な過ぎずが難しいです。当院ではBrainLAB(ブレインラボ)社のElements(エレメンツ)ワークステーションが導入されているので、脳血管撮影とCT、MRI画像をフュージョンして丹念にナイダス(異常血管)のところだけに放射線を集中する治療計画が作成できます。
三叉神経痛を効果的に治療
当院では、治療開始より多くの三叉神経痛の治療を行ってきました。優れた治療効果を確認しながら症例を積み重ねています。
下垂体腫瘍を丹念に治療計画して治療
重要な神経・血管が密集しているトルコ鞍部というところに下垂体腫瘍は発生します。BrainLAB(ブレインラボ)社のElements(エレメンツ)ワークステーションも駆使して、手術前、現状のCT。MRI画像を詳細に評価して、神経を傷めずに腫瘍に放射線を照射する治療計画作業を丹念に行います。 スタッフ一同頑張って治療しています!
ガンマナイフ治療とは

ガンマナイフ治療は集中的放射線治療を目的として開発された定位放射線治療装置です。
頭部をしっかり固定して正確に病巣を狙い、患者様の意識がある状態で、ガンマ線を用いて低侵襲で治療します。外科的処置・手術は一切行いません。
ガンマナイフの対象となる主な疾患は、脳腫瘍と脳動静脈奇形です。特に、ガンマナイフ症例の約7割を占める転移性脳腫瘍は、今後高齢化社会において増加していくと予想されます。
ガンマナイフ治療のメリット
①外科手術では治療が難しい病気も治療できます。
非常に微細で高度な(0.1mmほど)精度で患部を身体の外部から狙う治療です。
システムが完全自動化され治療精度が向上し、一回の操作でより正確な治療を実現しています。また、頭蓋内のほとんどの部位をカバーし、これまで治療できなかった眼科、耳鼻科領域の疾患の治療も可能となりました。
②合併症の心配がほとんどなく、からだに優しい治療です。
体への侵襲が軽く、感染症や合併症のリスクはほとんどありません。また、放射線防護・放射線遮蔽能力が高く、患者様の安全性の向上を実現しています。
③短時間で治療を受けることができます。
ガンマナイフの一般的な治療期間は、3日間です。また、剃髪の必要もないため、ほとんどの方がすぐに日常の生活に復帰しています。
④健康保険が使えます。
ガンマナイフ治療の適応疾患の大半は、健康保険が適用されます。自己負担3割の患者様の場合、1回あたり約18万円で治療ができます。
費用については、お気軽にお問い合わせください。
主な適応疾患
- 良性腫瘍
- 髄膜腫、頭蓋咽頭腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、脳下垂体腫瘍、神経鞘腫
- 悪性腫瘍
- 転移性脳腫瘍、神経膠腫、軟骨肉腫、脊索腫
- 脳血管障害
- 脳動静脈奇形(AVM)、海綿状血管奇形、硬膜動静脈瘻
- 機能的疾患
- 三叉神経痛、舌咽神経痛(保険適用外)
ガンマナイフ最新機器「Icon」の特徴
Iconシステム-マスク固定システムの採用-

マスクを使用することで、フレームピン固定による疼痛を緩和することができ、1回照射では難しい大きな腫瘍やリスクの高い部位近辺の腫瘍に有効な分割照射も可能となります。
Iconシステム-赤外線監視システムの採用-

照射中、リアルタイムで頭部の位置を監視することで、マスク固定でも高い治療精度と信頼性を保つことが可能となります。
Iconシステム-コンビームCTの採用-

治療前に計画した治療計画とコンビームCTの画像を患者様の位置に合わせて、自動補正することで、正確な照射が可能となりました。
Icon紹介動画 (エレクタ社提供)
TOPIC -三叉神経痛でお悩みの方へ-
2015年から難治性三叉神経痛も保険適応となりました。
数ある放射線治療装置の中で、ガンマナイフが唯一認められたことになります。
開頭手術が受けられず、鎮痛剤の副作用で苦しんでいる患者様に朗報となりました。高齢の方でも治療が可能です。100歳近い方でも治療を受け、日々悩まされる痛みが改善されることが多いです。
痛みを我慢せずに、当院ガンマナイフセンターにご相談ください。
ガンマナイフ治療の流れ
入院(1日目)
14:00 1階受付で入院受付してください。受付後、2階待合室でお待ちください。入院に必要な検査のご案内をさせていただきます。(治療に必要な検査によって、ご案内時間の変更があります)
---検査---
検査後 固定方法、治療時間等をご案内いたします。
入院(2日目)
➀フレーム装着(マスク固定)

➁術前検査(MRI, CT, 血管撮影)
治療直前に撮影し、ターゲットの形や大きさ、位置を確認します。

➂線量計画
画像を元に患者さんに適した治療計画を作成します。

④照射
通常1~2時間で終了します。(マスクの場合は1時間以内の照射となります)

⑤フレーム外し(マスク外し)

入院(3日目)
午前中退院となります。
経過観察フォロー(フォローアップ)
治療後1年以内は3ヵ月毎、以後は6か月毎に定期検査・経過観察を行います。
主に神経症状のチェックと画像診断にて効果・変化を確認いたします。
また、必要により追加の処置、治療を行います。
めざましい治療効果・回復力
①多発性転移性脳腫瘍

②頚動脈小体腺腫

③神経膠腫(グリオーマ)

④聴神経腫瘍

⑤脳動静脈奇形


スタッフ紹介
小山 一之 ガンマナイフセンター長

所属学会・専門医・資格
- 日本医学放射線学会
- 日本放射線腫瘍学会/放射線治療専門医
- 日本ガンマナイフ学会
- 日本癌学会
県立多治見病院でノバリス治療の長い経験もあり。
放射線治療医の立場で治療を総括
松下 康弘 ガンマナイフセンターチーフディレクター

所属学会・専門医・資格
- 日本脳神経外科学会
- 日本脳神経外科コングレス
- 日本放射線外科学会
- 日本定位放射線治療学会
津島市民病院でサイバーナイフ治療も行っていた。
やっぱりガンマナイフの方が優れている!
森 美雅【非常勤】ガンマナイフセンター顧問

高精度放射線治療センター センター長(新百合ヶ丘総合病院)
所属学会・専門医・資格
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会/脳神経外科指導医/脳神経外科専門医
- 日本医学放射線学会/放射線科指導医/放射線科専門医
- 日本放射線腫瘍学会/放射線治療専門医/代議員(-2020)
- 日本救急医学会/救急科専門医
- 日本がん治療認定医機構/がん治療認定医
- 日本医師会認定産業医
- 日本定位放射線治療学会/世話人
- 日本放射線外科学会/世話人
- 日本ガンマナイフ学会/理事
- ガンマナイフ治療計画勉強会/世話人
- ASTRO (American Society for Radiation Oncology) 会員
- ISRS (International Stereotactic Radiosurgery Society) 会員
- AANS (American Association of Neurological Surgeons) 会員
- 第4回日本放射線外科学会/会長(2013年1月,名古屋)
- 第4回 日本アクロメガリーフォーラム奨励賞(2008年)
- The 8th Novalis Circle Conference(Munich) Poster Winner(2018年)
1991年から1万5千症例以上をガンマナイフ治療!
サイバーナイフ、ノバリス・トゥルービーム、トモセラピー、IMRTにも精通。
脳神経外科医で放射線治療医
足達 崇医師(非常勤)
放射線治療の専門家としてガンマナイフ治療をサポート。
岡本 奨医師(非常勤)
20年以上ガンマナイフ治療に関与。
加藤 祥子医師(非常勤)
ガンマナイフだけでなくFUS(収束超音波治療)にも精通。
真砂敦夫院長
ガンマナイフの魅力にとりつかれ数億円を2度も捻出。
木田 義久 名誉ガンマナイフセンター長

所属学会・専門医・資格
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会/脳神経外科専門医
- 日本脳神経外科コングレス
- 日本ガンマナイフ研究会
- 日本放射線外科学会/世話人
- 日本定位放射線治療学会/世話人
- 第2回アジアガンマナイフ研究会、第14回日本ガンマナイフ研究会/会長
- 第20回日本定位放射線治療学会/会長
論文・著書
- ガンマナイフの臨床(監修) メディカ出版 (2008)
- Functional Aspects of Radiosurgery(監修) Neuron Publishing Co (2010)
- Radiosurgery for symptomatic cavernous malformations
- A multi-institutional retrospective study in Japan. Surgical Neurology International (2015)
- 頭蓋内硬膜動静脈瘻のガンマナイフ治療 脳神経外科ジャーナル(2008)
- 頭蓋咽頭腫のガンマナイフ治療 長期成績について 脳神経外科ジャーナル(2007)
- 顔面神経鞘腫のガンマナイフ治療 脳神経外科ジャーナル(2015)
- 下位脳神経鞘腫のガンマナイフ治療 脳神経外科ジャーナル(2015)
ガンマナイフ外来 診療担当
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診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
10:00~11:00 | -- | -- | -- | -- |
森美雅 |
14:00~16:00 |
松下康弘 |
加藤祥子 |
岡本奨 |
加藤祥子 |
松下康弘 |
- 初診の方は、14:00~14:30となります
- 土日・祝祭日を除く
- 完全予約制となります
リーフレット
ガンマナイフ治療とはガンマナイフ治療をご希望の方へ
ガンマナイフに関する問い合わせ
- 電話番号
-
紹介状、MRIまたはCTなどの画像データをご準備の上、当院にお問い合わせください。
- FAX
- 052-982-8857
- メールアドレス
- gk@ookuma-hospital.or.jp
- 診療申込書(FAX用)
ご施設からの転院・紹介の方へ(来院前AI問診のご案内)
当院では、AI問診システムを導入しております。
以下のURLより、来院前に問診を行う事ができるため、院内の滞在時間の短縮・より正確な問診の実施を可能としております。
ぜひとも、ご利用くださいませ。
