日本認知症学会の教育施設として認定されています。
認知症が気になる方に対して脳神経内科医が診察し、該当する疾患があれば治療を行う外来です。
“もの忘れ”は加齢に伴う場合もありますが、中には認知症の初期症状やその他の病気(※)の場合もあります。
認知症には、アルツハイマー認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
「認知症は不治の病だから、病院に行っても仕方がない・・・。」と考えるのは誤りです。
早期に発見し治療を始めることで進行を遅らせることや症状を緩和させることが出来るため、早期発見・早期治療が重要となります。
ご本人またはご家族の方で気になる”もの忘れ”の症状がおありの方は、年齢のせいだとそのままにせず、専門医による診察・検査を受けることをお勧めします。お気軽にご相談ください。
(※)もの忘れを生じる疾患は、認知症以外にも脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・うつ病・甲状腺機能低下症・各種ビタミン不足などがあります。
レカネマブ(レケンビ®)は、「アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑制」の効能・効果で、令和6年12月に発売された新薬です。アミロイドβと呼ばれるタンパク質を脳内から除去する新しい作用をもった薬剤です。根治を目的とした薬ではありませんが、アルツハイマー病の進行を遅らせ、認知機能の低下をゆるやかにすることが期待されています。
レカネマブの投与対象は「アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度認知障害の方」に限定されています。無症状の方や中等度以上のアルツハイマー病の方、アルツハイマー病以外の認知症の方は対象となりません。
もの忘れ外来での診察を行います。当院ホームページ内「もの忘れ外来」をご参照いただき予約をお取りください。日常の生活等についての問診もあり、生活状況が分かる方の同行をお願いしております。また、診察には時間がかかることをご承知おきください。診察の他に、画像検査(MRI)、神経心理検査(MMSE,CDRなど)を受けていただきます。また、アミロイドβの蓄積を調べる検査が必要となります。当院では髄液検査(腰に細い針を刺して髄液を採取します)を行っておりますが、他院でアミロイドPETという核医学検査を受けていただくこともできます。
検査にて本剤の有効性が期待できない病状が判明した場合、禁忌にあたる項目や既往歴等がある場合には投与ができません。診察や検査結果の結果、レカネマブ治療適用がある方には、治療について説明を行います。適応がないと判断された方には、予防や他の治療等についてもご説明させていただきます。
レカネマブは約1時間かけて点滴を行い、2週間毎に通院していただきます。
投与開始後、脳の腫れや出血などの副反応が生じる可能性があるため、定期的な脳MRI検査(5回目の投与前、7回目の投与前、14回目の投与前)が必要です。それ以外にも必要に応じてMRI検査を行うことがあります。薬の副作用によっては、医師の判断により治療を中止する時もあります。レカネマブ使用には、薬剤費や検査費などで医療費が高額となりますが、高額療養費制度が利用できます。
<所属学会・専門医・資格>
・医学博士
・日本神経学会/神経内科指導医/神経内科専門医
・日本内科学会/認定内科医/総合内科専門医
・日本医師会認定産業医
<所属学会・専門医・資格>
・医学博士
・日本認知症学会/認知症指導医/認知症専門医
・日本神経学会/神経内科指導医/神経内科専門医
・日本内科学会/認定内科医/総合内科専門医
・日本医師会認定産業医
<所属学会・専門医・資格>
・日本神経学会/神経内科指導医/神経内科専門医
・日本脳卒中学会/脳卒中専門医
・日本脳神経血管内治療学会/脳血管内治療専門医
・日本脳神経超音波学会/脳神経超音波検査士
・日本内科学会/認定内科医/総合内科専門医
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会/臨床研修指導医/日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
・日本リハビリテーション医学会/認定臨床医
・日本臨床栄養代謝学会TNT研修修了
まず、診察の予約をお取り頂きます。(完全予約制です。)
患者さまご本人、ご家族さまからは
へお電話頂くか、直接ご来院の上、ご予約下さい。(※当日のご予約は受け付けておりません。)
“ 「もの忘れ外来」予約希望 ” とお伝え下さい。
予約担当がご症状等お聞きして予約をお取りします。
他院様、施設様からのご紹介は、FAXまたはお電話にて地域連携科にご連絡ください。
FAX 052-991-2536(地域連携科 直通)
1. 問診
体調や症状、既往歴、定期的に服用している薬の有無などをお聞きします。患者様ご本人が答えられない場合など、ご家族様からお答え頂きますので、患者様の直近の容態や行動、生活習慣、常用薬などしっかりご把握頂き、ご来院下さい。
2. 診察
いくつか認知機能テストを行いますので、患者様の状況にもよりますが診察時間が長くなることをご承知おきください。
3. 診断・説明
診察結果より担当専門医が診断をし、病態の説明をさせて頂きます。また、治療方針などをご説明します。
なお、患者様のご症状により以下の検査を実施する場合がございます。